京都府にある賀茂神社は賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ) 上賀茂神社と賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ) 下鴨神社の二つの神社があります。 神社は古代の賀茂氏の氏神を祀る神社とあります。
賀茂御祖神社の境内には霊石のさざれ石が祀られています。 このさざれ石の説明では、「さざれ石」とは、小さな石という意味です。 火山の噴火により石灰岩が分離集積して凝固した岩石で、 長野県産の天然記念物になっているとあります。
日本各地には、子持石とか赤子石な ど石を神として祀る信仰がたくさんあるそうです。 「さざれ石」は、年とともに成長し、岩となると信じられている 神霊の宿る石です。 「古今和歌集」には、私たちの遠い祖先から信仰してきた生石(いきいし) 伝説の「さざれ石」が詠まれており、国歌の原典となっています。
この中にある子持ち石とは、石を産むという伝説を持つ石。 赤子石(岩)とは、赤子の足跡のようなへこみのある岩。幼くして死んだ子供の 霊が石にとどまり、赤子を祀る霊石として信仰された。
賀茂神社は世界的に有名な世界遺産になっているようです。 お地蔵様について、本来的・基本的には仏教の菩薩という意味だそうです。 古代インドの地母神信仰に起源があるとされています。 地蔵の名は大地の子宮を意味するとあります。 こどもと地蔵について、「今昔物語集」の地蔵説話を見ると、地蔵はしばしば
「端厳ナル小僧」として登場しているようです。
地蔵の子供の守護・救済は、小さ子神信仰を一つの基盤に成立したと 考えられるそうです。 菩薩は如来に次ぐ高い見地であるが、地蔵菩薩は 「一斉衆生済度の請願を果たさずば、我、菩薩界に戻らじ」 との決意でその地位を退し、六道を自らの足で行脚して、 救われない衆生、親より先に世を去った幼い子供の魂を救って旅を
続けるとあります。
幼い子供が親より先に世を去ると、親を悲しませ親孝行の功徳も 積んでいないことから、三途の川を渡れず賽の河原で鬼のいじめに 遭いながら石の塔婆作りを永遠に続けなければならないとされ 賽の河原に率先して足を運んでは鬼から子供達を守ってやり、 仏法や経文を聞かせて徳を与え、成仏への道を開いていく
逸話は有名であるそうです。
童子神・小さ子神の地蔵は、現世と地獄を往来し、ときに罪人の弁護者として、 その訴えを冥官に認めさせて、堕地獄者を蘇生させる力を持つとされています。 (縁ある衆生を救うために)
例えば家族など。